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25/APR/2001 UP


   シンガポールの美味しい土産!   
〜 ドリアン礼賛 〜




何ゆえ多くの人が「ドリアン?げぇーっっ!!」と言うのかのう。
ワシには理解できん。
恐らくは、実態がわからんまま噂だけが一人歩きしておるのであろう。
先入観で食わず嫌いをしておるだけじゃろうて。
ふっ、若いのに頭が堅いのう。
ドリアンは美味であるぞよ!! まずは、食してみよ。

ところで、ここのタイトルは、『土産』とあるのう。
ご存じのように、東南アジアからの生の果物の持ち込みは、
大抵の場合、違法ぢゃな。
が、しかーし、ドリアン様は数少ない例外なのぢゃ。
匂いが凄くて、ミバエもつかないというわけかのう!? ほっ、ほっ、ほっ。
この外交官特権を利用しない手はない、とは思わんかね?
なんといっても、内外価格差の大きいことでも、王様級であるからのう。

ドリアンには100を越える種類があることは、ご存じかな?
その1種類、1種類が、それぞれ、大変に個性ある味わいである。
ワシは、ねっとりとジューシーで苦みのあるのなんかも好きぢゃな。
色も、形も、味も、香りも、まちまちぢゃ。値段も、まちまちぢゃの。
だが、土産じゃ。
この第一印象がドリアンのイメージを決めてしまうかもしれん。
そこで『D−24』ぢゃ。
『D−24』は地元民から『スルタン・オブ・ドリアン』と呼ばれて、
とりわけ愛好されておる。バランスの良い、極上の美味ぢゃ。
土産にはこれが1番じゃ。
値段はかなり高いが、なに、それくらい出せるじゃろ。
なにせ、土産というものは、「自分が旅行を楽しんでいる間
留守を守り続け、帰って来たときの居場所を用意していてくれる、
そういう者達を喜ばせ、感謝の気持ちを伝え、わずかではあるが
異国の香りをお裾分けする」という、その為のものであるからな。
ドリアンほどに『非日常』を感じさせるものが、他にあろうか?
そうか、皆に「臭い、臭い」と嫌われてしまうのではないか、と
ご心配なのじゃな。
なに、案ずることはない。『D−24』は大丈夫ぢゃ。
黄色い果肉は厚く、コロンとしていて、ねっとりと甘く、
上等のアイスクリームのような、優しい味わいぢゃ。冷たくはないがのう。
バナナとマンゴーをミックスして、濃縮したような感じもあるのう。
濃厚ではあるが、『D−24』の非常に上品かつ繊細な味は、
ドリアン未経験者諸君が持っている『トロピカル・フルーツ』の概念を
打ち破るものであろう、とワシは信ずる。

例の「匂い」は、「メキシコ・マンゴー+熟したバナナ+チュベローズや
オーキッドなどの花+たまねぎ」と思う。植物系の“熟した”香りぢゃ。
良く言われる「トイレの臭い(におい)」などでは、断じて、ないぞ。
まぁ、「不快に思えるほどに強い」ことは、否定はせぬがな(笑)。
先日、イッセイ・ミヤケの前を通ったら、「ドリアン」を感じさせる香りが
いっぱいに広がっていて、驚いたぞ。新しいフレグランスかのう?
ドリアンの『ニオイ』も、薄めると『快い香り』に変わるということじゃよ。


さて、日本への持ち込みじゃが。
先ず殻から身を取り出して、タッパーなどの密封できる容器に入れ、
上からジップロックのような厚手のビニール袋を、
匂いが気にならなくなるまで、しっかりと何重にも被せる。
さらに、スーパーの手提げ袋などで覆って、しっかり口を縛る。
自分の身を守り、他人に迷惑をかけぬよう、心してな。
(本当は、この作業、出来るだけ出国直前におこないたいのだが、ちと難しいかのぅ。)
そして、機内預けの荷物にの方に入れるのぢゃ。
とにかく、空港のチェックイン・カウンターで、係員さんに「ドリアン臭い?」
と感づかれないことが最大のポイントになる。
感づかれたら、飛行機に積んでもらえないのだよ。
(怪しまれないために、「チェックイン前にドリアンを食べておく」という手もあるそうじゃ。
「臭いますか?すみません、ドリアン食べちゃって」と言い逃れる。 裏ワザぢゃな。)

家に着いたら、即、包みを開くのを、ゆめゆめ忘るるでないぞ。
<追記>
2001年9月11日のテロ事件以来、あやしいものの機内への持ちこみ
(預けも含む)が
、とてもきびしくチェックされるようになったそうです。
ドリアンの持ちこみも、怪しまれる確立がかなり高くなったらしいです。


さて、このドリアン『D−24』の入手方法であるが、
慣れない者は、スーパーなどで求めると良い。例えば、
  CARRE FOUR (キャリフォー=カルフール)
  1F, Santec City Mall, 3 Temasek Blvd. 
なんぞという新しいフランス系の有名スーパーでも、
6月7月のシーズンには、ドリアンを山と積んで売っておる。
あなどりがたし。
スーパーでは、身を取り出してパックに詰めて売っているので、
良さそうなのを見つけやすいぞ。
『D−24』は大抵特別扱いで、数があまり無く、人気も高いので、
運が悪いヤツはお目にかかれないかもしれないのう。

ドリアンは、とにかく、シーズンに買わなければならん!!!
出盛りが1番美味いんぢゃっっ!!!!!
オフ・シーズンでも、『ゲイラン』まで行けば扱っておるが、
1個数千円くらいふんだくられるから、注意が必要ぢゃ。
ちなみに、普通は、6月〜7月頃がシーズンと言われておる。
が、1999年など、シーズンが早く来たとのことで、
5月にはもうかなりの勢いで出回っておった。自然が相手だからのう。
11月〜12月頃にも、ちっちゃいシーズンがあるようぢゃぞ。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


ところで、これは人から聞いた話なんじゃが。
土産でもらったドリアンの種を、撒いてみたんだそうな。
ある朝、ドリアンの植木鉢を見て「キャァァッ」と叫んでしまったそうじゃ。
そこには、こんもりとでっかい犬のウ〇チがっっ!!
よく見ると、それは、ドリアンの芽だったんじゃと。
生命力の強い生き物なのぢゃな。流石、ドリアン。果物の王様である。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「サイプレス」の事務室にて、ジョイスと。 
この嬉しそうな顔! この後、ドリアンの爆食いとなる。
フォト<ドリアン4>


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


<追記>

フォト<めざめるドリアン>
上記の“モノ”は、
どうやら芽ではなく、根のようです。
芽は、“犬フン”出現後3週間程で、
緑色のものが出てくるそうです。
(←写真)

あきさん、情報&写真、
どうもありがとうございました!!






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