《ショック! 予備役で会えない》
念のために説明すると、『予備役』というのは、
「軍役を終わった軍人が一定期間服する兵役。平常は市民生活を送り、
非常時に召集されて軍務に服する」こと。
シンガポールでは、
予備役の訓練は、アーミーの場合、年に1回で期間はだいたい2週間位。
召集の時期は全く決まってなくて、いきなり「いついつから」っていう連絡
が来るらしい。(ホントに直前というわけではなく、訓練期間の少し前には
連絡されるみたいだけど、それにしたって、職場は困るでしょうね。)
<追記> |
〜シンガポール在住の方からお聞きした話〜 |
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「予備役の訓練、確かに企業にとっては面倒です。
もっとも事前に連絡はあるし、こればっかりは仕方が無いので取引先も分かって
くれるし、給料も国が面倒を見てくれるので、それほど実害は無いのですが。
ただ、やはり、頼りになる奴ほど、軍隊でも期待されていて、結構長期の
サービスに呼び出されます。
例えば、今週から、うちのITエンジニアも、1ヶ月間外国で訓練です。
一方、仕事ができない人は、軍隊でも役に立たないようで、
せいぜい二日間程度の
呼び出ししかされない、というのが困ったところです。」 と、いうことです。 |
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訓練中は全然家に帰れないのかどうか聞いたところ、
「訓練の内容によるなぁ。あとは上官のきげん次第かな。」だそうです。
訓練期間中のお給料はどうなってるのかを聞いたら、「出る」とのこと。
シンガポールでは、月給(基本給)の20%を年金(将来は自分がもらう
年金になる)として政府に収めていて、その金額をベースに訓練期間中
の給料が計算される、そうです。
だから、基本給がない仕事やアルバイトで暮らしている人は、
最低ランクの金額しか貰えないらしい。(これもまた、スズメの涙程度。)
逆に、もの凄く基本給が高い人だと、経費の関係で、
必ず1年に1回訓練があるアーミーから、2〜3年に1度程度の消防に
移ってくれ、と言われたりする場合もあるとか。
これ以外にも、予備役期間中(一般兵士で35歳とかそのくらい。
位が上だともっと長い。)には、
「突然召集をかけて、どれくらいの時間で来られるかチェックする」
(遅いと、ペナルティーで何度もこのチェックがかかるらしい)とか、
「いきなり呼び出して体力測定をする」なんていうのも、ちょくちょくあって、
この時は2.4qを12分以内で走り切れなければならないそうです。
苛酷だ!
<余談ですが>
アーミー&予備役期間の福利厚生として、IDカードを持っていると、
映画館の入場料が割り引きになったり、軍人用のクラブでお酒が
割り引きで飲めたりする特典があるそうです。