《フルーツ・パン》
うちでは、普段、近所のベーカリーでその日に焼いたパンを買って、食べている。
そのせいもあるかもしれないが、シンガポールは、パンがおいしくない、と思う。
特に、スーパーで売っているプレーンな食パンやロールパンはバツだ。
なんか粉くさいし、ふっくらさっくりしてなくて、べったりぬかぬかしている。
(30年前の給食のパンだって、もうちっとはマシだったんじゃなかろうかと思うぞ。)
しかも、スーパーで売ってる普及品のパンときたら、
「Gardenia 」 と 「Wonderful」 という2大メーカー(たぶん)の寡占状態で、
食パン1斤分も出せばホーカーで魚圓麺が食べられるような値段だったりするのだ。
でも、フルーツ・パン(「ぶどうパン」系の甘いパン)は、違う。
いや、ホントは違わないんだけど(笑)、フルーツがみっちり入っているので、
弱点がカバーされてそれなりにおいしく食べられるのだ。
フルーツは、本当にみっちり入っている。
2次発酵前の段階は、「フルーツの間にパン生地がある」という感じじゃないかな?
1袋(1斤)S$2.5〜3.5という値段は、だから、妥当だろう。
フレーバーもいろいろあって、「レーズン」、「アップル」、「アプリコット」、
「トロピカル・フルーツ」、「ミックス」(これはS$3.5)、あと「ミルク」とか「コーヒー」とか。
バターが無くても大丈夫だし、トーストしなくても、まぁ、なんとかなる。
(トーストは、したほうがベターだと思うけど。)
中でも「バナナ&ウォルナッツ」は、バナナのコクと甘さの濃厚な味に、
ウォルナッツのカリッとした食感が良く合い、また、ウォルナッツの皮のわずかな渋み
が味を引き締めて、けっこう良く出来てるんじゃないかと思う。 他の種類も、
「レーズンがしっとりしてエグミがない」とか、「アプリコットが、酸っぱすぎず、
日なた臭さも無く、堅すぎず、ジューシー」とか、「リンゴたっぷりフルーティー」とか、
少なくとも“フルーツ入り”に関しては、まずまずOKだろう。
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写真は、左:バナナ&ウォルナッツ
右:フェスティヴ・ローフ・スペシャル
買ったのが12月だったので、
スペシャルのヤツに遭遇できたの。
“season's greetings
best wishes for the new year.” と
袋に書いてあるし、“NEW RECIPE”
ともあるので、即、購入決定。S$4。
赤いクランベリーが沢山入って、
「ミックス」より見た目がめでたい感じ
なあたりが、かなりスペシャルかも。
でも、お味は、沢山の種類の具材を
生かしきれていない気がしました。
私は、バナナ・・・の方が好きだ。 |
フルーツ・パンがありがたいのは、セントーサ島とか動物園に遊びに行く時だ。
ああいう所は食べ物がバカバカしく高いので、行きながらスーパーに寄って、
フルーツ・パン(&ミネラル・ウォーター)を買って、持って行く。
外で食べると妙においしく感じるんだ、これがまた。
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