《シー・ココナッツ》
「シー・ココナッツ(海底椰豪)は喉の薬に入っている」というのは知って
ました。 でも、実物を“食べる”ことになるとは思っていませんでした。
私は、リトル・インディアのズー・ジャオ・ショッピングセンターの1階の、
中華系ストール・エリアのデザート屋で食べました。
(もちろん、他でも食べられる。)
かき氷にのっかっているのです。
お店のおばさんが「これ食べたこと無いでしょ、これにしなさいよ」と
言うし、連れて行ってくれた友人も「OK、OK」と言うので、試すことに
しました。
だって、アヤシイんだもの、見かけ。 黒いし。ぐにょってしてるし。
最初『ナマコ(シー・キューカンバー)』かと思っちゃったもの、私。
黒いのは、元々の色も多少あるとは思いますが、
黒砂糖のシロップに浸かっている(煮てある?)からですね。
食感は“ぐにゅっ・シャクッ”としていて、案外噛んで気持ち良く、
動物性の“ナマ・ヌメッ”とした感じは無いので、
これはきっと植物性のものなのではないかと思います。
味は、すごーく甘いので、シー・ココナッツそのものの味はわかりません
でした。 でも氷と一緒に食べるとちょうど良くて、おいしく食べちゃった。
『シー・ココナッツ』がナニモノなのか、海にいる時はどんな姿なのか、
ご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
よろしくお願いします。 もー、知りたくって、知りたくって、たまらないー!
猫熊堂のアドレスは、こちら 。メールをお待ちしています。 |
<追記>
わっかりましたよ〜ん! うぉぉ、積年の疑問が氷解し、うれしいです。
かゆくてたまらなかった背中の真中を誰かに掻いてもらった時のような
幸せを感じています。(笑) はっ、はっ、はっ、何だったと思う?
写真をご覧になりたい方は、こちら。
マレーシア農業省のサイトです。 (英語)
http://agrolink.moa.my/comoditi/moreinfo/katalog/sea_nut.html
JKさん、お教えいただきまして、ありがとうございました!!
<再追記>
すみません。上記、リンク切れしていますね。
「オオギヤシ」という種類のヤシの仲間で、比較的海に近い地域に生育
し、東南アジアやインドネシアで広く栽培されていて、葉は扇のような
カタチをしており、ココヤシよりはやや小ぶりの実が沢山成り、繊維は
籠などの材料に、花蜜(花序液)はタイ料理に欠かせない上質の糖蜜
にと、様々な部位が色々に利用されている、とのこと。 実は、熟すと
外皮が黒くなり(ココヤシは緑がかった色だけど)、中は3つの房に
分かれていて、それぞれの房の内部にぷよんぷよんした半透明の
果肉部分がある。 それが、『シーココナッツ』の正体というわけです。
果肉自体には味らしい味が無いとのことで、それで、甘〜いシロップ煮
にして食しているのだと思います。
もっと詳しく知りたい方は、「パルミラ椰子」で検索かけてみてください!
・・・ 生で食べた方が写真を載せてるブログなどが上位でヒットします。
けっこうスゴイよ。
因みに。 シーココナッツを直訳すると「海椰子」ですが、「海椰子」という
別名を持つ「フタゴヤシ」は、私が食べたシーココナッツとは別物です。
フタゴヤシは、セイシェル諸島特産の大型の椰子で、女性の下半身の
ような形をした巨大な実が成り、それが時々海流に流されて各地に
流れつくので「海椰子」と呼ばれるようになったものです。最近では数が
減ってきていて、セイシェル諸島が輸出を禁じているとか、いないとか。
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