《チョム･チョムの心得》
＜戦いの場にふさわしい格好をしよう＞
チョム・チョムで食事をすることは、一種の戦いである。
戦いの場にはそれにふさわしい格好がある。
気を使わないで済む服を着ること。
歩きやすい安定した靴を履くこと。
でかい荷物は持たないこと。
洗濯がしやすい服を着て行くことは、特に大切。
エアコンの無いところで食べるから汗をかくということもあるし、
ホーカーのテーブルは汚れやすいということもあるけど、
「人と人がぶつかった拍子に料理がこぼれる」なんてのも日常茶飯事。
思わぬわ落下物が服を汚すこともある。
人に迷惑をかけない為にも、動きやすい格好をすること。
＜周囲の人にも気を使おう＞
チョム・チョムのゲートをくぐったら、まず、空いているテーブルを探す。
でも、大抵の場合、テーブルはいっぱい。
もう料理の皿があらかた空になったテーブルを見つけて、
後ろに立って席が空くのを待つ。
この時、他の人に“待ってるゾ”というのをアピールできる場所に立つこと。
でも、食べてる人に嫌みになるほど近づきすぎないこと。 （難しいです。）
“ひとつのテーブルにカップルが１組いるだけ”みたいなのを発見した場合は、
「相席させて頂けませんか？」と必ず丁寧に相手の意志を確認すること。
椅子の貸し借りをするときも「使っていいですか？」と必ず声をかけること。
＜自分をアピールしよう＞
やっと席に座れても、前の人のお皿が残っている。
で、お皿片付け人のお兄さんを呼ぶわけだが、
彼等もとても忙しいので、気づいてもらえるようアピールする。
飲み物の注文取りや頼んだ料理が運ばれて来る時にも、アピールは大切。
＜過度の清潔指向は捨てよう＞
お皿片付け人のお兄さんはテーブルの上を片付けた後、
ぞうきんで拭いてくれる。 ここで「ぞうきんがキタナイ」とか
「拭き残しがある」とかいちいち気にしてはいけない。
「元は食べ物だ」ということを肝に銘じておこう。
あとはティシュペーパーなどを駆使し、自己責任で食べる態勢をつくる。
座る前に、椅子の上やテーブルのフチがベタベタしてないかチェックすると、
服の汚れが未然に防げる。
＜テーブル番号を覚えよう＞
テーブルの準備ができたら、注文に行く前に、テーブル番号を覚える。
ホーカーセンターのテーブルには番号がついている。
それは“ストールで注文→席で待つ→料理が運ばれる→席でお金を払う”
というシステムのことが多いから。
自分のテーブル番号を、注文時にお店の人に伝えて、テーブルに戻って
料理を待つ。
（ただし、セルフ・サービスの場合はこの限りではありません。）
＜役割分担をはっきりさせよう＞
さて、これでいよいよ料理を注文しに行くのだが、
テーブルを空にして、全員で注文に行かないこと。
必ず誰かひとりは席に残って、テーブルをキープする。
こうすることで、座席に関するトラブルは回避できる。
おじさんが注文の品を運んで来ると、いよいよ、食事です。
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