夢にまでみたチキン・ライス
念のため、「チキン・ライス」を説明します。
オムライスの中身にも使われる、おなじみの“ケチャップ味のチキン
ピラフ”とは、完全に別物です。
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ハーブと塩をすりこんで
ボイル(またはロースト)
した鶏肉を、
鶏のスープで炊いた
ご飯(もちろん長粒種の
お米)の上に乗せて、
好みでチリソース(お店
によっては醤油ダレや
生姜ダレも)をまぶして
食べる、“かけご飯”の
一種。
必ずきゅうりの薄切り
が添えてあります。
オーチャード・ロードの
マンダリン・ホテル
(サウス・ウイング1F)
の『チャターボックス』
(←写真 きゅうりはチキンの下)
が、非常に有名で、
どのガイドブックにも
必ず載ってます。
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さて。シンガポールで足のマッサージの勉強を始めた初日。
苦手な英語での講義と、経験も予備知識も無い分野の学問、慣れない
環境に、私は大緊張の極にあり、ガチンゴチンに固まっていました。
そして、お昼。
誰かがどこかで買って来てくれたチキン・ライスがびっくりするほど美味
で、すっかり生き返り「大丈夫、勉強、続けられるよ!」と決意を新たに
しました。
それは、これ以上火を通したら堅くなる、これ以下では生っぽいという
絶妙な茹で加減のジューシーな鶏と、
香ばしくて噛むと甘みのあるパラッとしたライスと、
タバスコっぽい見かけだけど、もっとフレッシュで、
トウガラシそのものの中にある仄かな甘みというか丸みが生きている
チリの、三位一体となった味・コク・香り。
キュウリを食べることで辛さがさっとひいて、次の一口が、又おいしい。
以前マンダリン・ホテルの「チャターボックス」で食べたチキン・ライス
は、味は良かったけどしつこくて、後でお腹がもたれてつらかったので
「チキン・ライスってちょっと苦手」と思っていた私なのですが、
ここで、チキン・ライスに開眼したと言えます。
ところが。くだんのチキン・ライスのお店が、誰にきいてもわからない。
その後、また食べたいとリクエストしても、お店が違うのか、味が
ちがうんです。 帰国してからも、何度か夢にみました。(実話。)
前回の訪星時に地道に調査した結果(笑)、
この美味なるチキン・ライスは、チャイナタウン・ポイントの裏の
ホンリム・コンプレックスの2階の表の通路のチキン・ライス屋で
あろうという結論に達しました。 ほんとに昼どきの、ごく短い時間しか
やってないから、見つけにくかった!
ここんちはボイルとローストの両タイプがあり、
ローストもかなりウマイけど私はボイルの方が好きかな。
ムネ肉とモモ肉では値段が違って、モモの方がちょっと高い、らしい。
<追記>
ホンリム・コンプレックスが、このあと建て替えられた為、
このおいしいチキンライス屋さんの場所がわからなくなってしまい
ました。ううう、号泣!! どなたかご存知の方、私に教えてください。
他に、私が食べたチキンライスの中では、
マックスウェル・フードセンターの『天天海南鶏飯』のが良かったです。
ボイル・タイプのみで、ネギと香菜の薬味がターップリのっかってます。
鶏のスープをごはんにかける“つゆだく”で頼むと、またうまい。
いつも行列が出来てる人気店で、「ボヤボヤしてたらありつけないかも」
という雰囲気があります。
そこのところが、いかにも“地元のウマイ店”っぽくて、イイのです。(笑)
マックスウェル・フードセンターは、昔ながらの“土間”にテーブルで、
なんとなくキタナっぽかった(私はへっちゃらだったけど)んだけど、
2000年12月に行った時には、なんと改装工事中でした。
この次行ったら、超おキレイで御清潔になってるんだろうなぁ。
良いんだけど、ちょっと寂しいかも。
<追記・2008年1月>
マックスウェル・フードセンターは、キレイな利用しやすいフードセンターになって
いるそうです。 でも、『天天海南鶏飯』は、ちゃんと、おいしい
チキンライスを
出し続けているようですよ。
かわうそ様、情報ありがとうございました!
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