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03/MAY/2001 UP


   OGの3軒の醸豆腐屋を食べ較べる   
〜 高記醸豆腐・永記興豆腐・培記醸豆腐 〜




ピープルズ・パーク・コンプレックス・フードセンター(OG)には、
3軒の醸豆腐屋さん(正確には『醸豆腐』2軒+『興豆腐』1軒)があります。
もちろん、食べ較べましたとも。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


<高記醸豆腐> ・・・朝食にするならココ!

私が初めて『醸豆腐』という食べ物を食べたのは、この店だった。
『高記』はシンガポール中にチェーン展開している醸豆腐店。
3軒の中ではダントツに有名で、シンガポール国内で発行されている
グルメガイド本にも、「イチオシ」のように書いてある。
師匠にも「醸豆腐が食べたかったらOGに行け」と言われた。

場所は、フードセンターのホールの中程でちょっと狭くなっているあたり。
黄色い看板にネオン付きの店構えで、お店の見た目は他よりやや派手め。
割りと、はやっている。
テーブルを見回しても、ここの醸豆腐を食べている人は多い。
朝10時前にお店が開いているのは3軒の中ではここだけなので、
OGで醸豆腐の朝食を取る場合、必然的にココになる。

◆ 猫熊堂的感想 ◆

ここはアベレージ。ガイドブックで絶賛するほどではないと思う。
具材は、豆腐モノはOKだけど、フィッシュ・ボールの味は他より劣る。
スープの味は、ダシ・コク・塩気ともにいまひとつ物足りない感じ。
全体に化学調味料っぽさが強いのが気になる。
もし食べるなら、ミー(ドライ)が良いと思う。
ミー(麺)にまぶしてある油はやや多いけど、チリの味はけっこう良かった。
チリをたっぷりつけて麺のトッピングのミンチと良く混ぜて食べれば、
それなりに食べられる。
ミー(スープ)はかなり寝ぼけた感じ。1杯S$3。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


<永記興豆腐> ・・・昼食で食べるなら、断然ココ!

ここは凄い! とにかく全部の具が手作り! 
朝8時すぎから11時頃までの間にこの店の前を通ると、
屈強なオヤジ数人とおばさん数人で、
豆腐を切るやら、豚のミンチを練るやら、豆腐に塗るやら、ユバを巻くやら、
それを揚げるやら、熟練の速度とチームワークでやっていて、
思わず立ち止まってみとれてしまう。
あまりに旨そうなので「食べたい。」と言うと、
まだやってないから昼に来いと言う。
昼に行くと、長蛇の列。
注文して、テーブルに運んで来てもらって、お金を払うシステムなので、
言葉が通じない場合は、店のすぐ前のテーブルが空くのをまって、
すかさずキープする。 遠くにいると、忘れ去られる可能性きわめて大。
英語は通じないし、もたもたしてると怒られそうな忙しさだけど、
メニューは『興豆腐』の1コしか無いので、注文は、個数を言うだけでOK。
あとは、忘れられないように、目でおじさんにアピールしながら
テーブルで待つ。
ここの「興豆腐」には、麺は付かない。でも、他は醸豆腐とほぼ同じと思う。
ぐらぐら煮え立つ大鍋の横で、オヤジが大汗かきながら、
とっても小さいおたまで具を掬って、どんぶりに分ける。
見ていて火傷しやしないか心配になる。もう、すっごく熱そうなのよ。
スープもその鍋から掬って注ぎわける。
出来るとすぐに別のオヤジがテーブルに走って運んで行く。
食器の下げも速い。 
とにかく活気と勢いと気合に圧倒される!!

場所は、アッパー・クロスロード寄りのホールの中程で、『高記』の反対側。
近くの“有名店”『高記』とは対照的に、
オレンジっぽいくすんだ色の地に墨1色で書いた地味な看板。
でもライバル意識はギラギラだっ。(笑)
ここは昼時が中心らしく、夜行くと、もう閉まっている。

◆ 猫熊堂的感想 ◆

行った日が祝日だったこともあって、お店の前は長蛇の列。
良い場所のテーブルも、後に並んで待っている。
さらに活気と勢いと気合の入ったお店の雰囲気に圧倒されてクラクラ。
そのうえ、暑くて、熱くて、ほふほふほふほふ、とても味わうどころでは
ありませんでした。というのが正直な感想です。
が、今思い出すと、やはり、具材はうまい! さすが手作り、自然な味。
素材が本来持っている味がちゃんと感じられる。
スープも大豆で甘みを出すなど、穏やかで自然な味。
ただ、ここんちは、具材にしろ、スープにしろ、あと気持ち塩気を効かせた方が
旨いんじゃなかろうかと、私は思うんですが。 
もう少し落ち着いた状態で、もう1度食べてみたいです。1杯S$2.5。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


<培記醸豆腐> ・・・夕食ならココ!

ここも、具は手作りのようで、朝10時頃だと、
店の中でおじさんとおばさんがボールで捏ねたりしている。
でも、なんだかアット・ホームな感じ。
場所はアッパー・クロスロードとは反対側の、アウトラムパーク寄りの一角。
夜は9時頃までやっているのがありがたい。

◆ 猫熊堂的感想 ◆

3軒の中では1番のおすすめ! 
そんなに店構えも大きくないし、そんなにお客さんも多くないせいか、
なんとなくのんびりした雰囲気。
配膳係のおにいちゃんも(前歯が無いけど)ニコニコしている。
だからゆっくり麺のタイプを選んで、焦らずに注文できる。
フィッシュボールはホントに良い味で、魚くささは全く無くて、旨みがギュッ。
歯ごたえも、ブリンッ。機械で作った大量生産品ではこうはいかない。
ここんちはムスリムなのか、“NO PORK"の貼り紙がある。
だから豆腐の上にのっかてるのは魚のすり身だと思うのだが、旨い。
スープも、良い味。 ここも大豆で味に丸みを出していて、
スープに何粒か入ってくるのだが、この大豆がまた旨い。もっと入れて欲しい。
塩味もちょうど良い加減。
ミー(ドライ)には、カリカリに揚げた小魚がぱらっとかけてあって、
これがまた香ばしくって、噛むと味が出て、旨い。 チリも悪くない。
(配膳係のおにいちゃんが何かもごもご言ってたら、それは「チリいる?」です。
前歯が無くて言葉がはっきりしないんだけど。「Yes」って言えばOKだから。)
近くのストールから“野菜もの”を取って豪華にすれば、
美味しい上に栄養バランスもとれて、更にグッドです。 1杯S$3。




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