『猫熊堂的新加坡興味津々』にようこそ。 初めての方は、まず トップページ からご覧ください。
 
03/MAY/2001 UP


   ベジタリアン・メニュー   
〜 超ウマ!のベジタリアン・スチームボート 〜




シンガポールに暫く滞在すると、野菜がむしょうに食べたくなる。
それは、ホーカーメニューの大半が、
野菜をほんの申し訳程度にしか使って無いからだし、
わざわざ野菜を頼むとかなり“高上がり”になるという事情もあるし、
私の場合、友人に奢ってもらうことが多く、そういう時は肉系・魚系の
“ちょっとだけ豪華”なメニューになる傾向があるからでもあるし、
何より、私は無類の“野菜食い”なのだ。 (おまけにベ〇ピぎみだし 。泣)

そんな時、頼りになるのが“齋”のマークの『素食(ベジタリアン・ミール)』。
シンガポールは多民族国家。信じる宗教によって食べられないものがあり、
ヒンズー教徒は牛を食べないし、イスラム教徒は豚を食べない。
(食べ物屋さんで鶏肉料理が多いのは、無難だから、らしい。)
中国系の人々は佛教を信じている人も多く、そういう人達は
もちろん牛肉を食べないし、精進料理を良く食べている。
本格的なベジタリアンの人も多い。
だから精進料理のストールは大抵のホーカーにあるし、専門店も多く、
料理も発達する。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


で、ベジタリアン・スチームボート。
ゲイランのロロン40の角にある素食屋さんで食べました。
佛教に深く帰依した友人が連れて行ってくれたのです。

お鍋には、白湯スープに、魚の切り身、さつま揚げ、厚揚げ、豆腐、
キャベツ、白菜、人参、大根(?)、ヤツガシラ(?)、知らない、なんだろう、
見たことない、などなど、いろいろなものが入って、にぎやかです。
テーブルの上でガス・コンロに火を付けて、グツグツ煮ながら食べます。

なんか、すーごく良く出来てるのよ!! 

“魚の切り身”は、皮は海苔っぽいと思いますが、身は・・・ 魚?? 
ホントに、白身の、ちょっと身の柔らかい魚、みたい。
そうだなー、油っぽくなくて生臭くない『銀ダラ』を、一回揚げて、
お鍋に入れた感じ。 それで、食べると口のなかで蕩けるのよ。
「たぶん豆腐か何か豆製品をベースにして“とろろ”みたいなものが
ツナギに使ってあるんじゃないかな」などと想像してるんですが、
とにかく、なんでこうなるのか良くわかんないけど“魚”なのよ。おいしー。
“さつま揚げ”は、たぶん、小麦のグルテンをベースに使ってあるんじゃないか
と思うけど、これもやっぱり謎で、食べると本物みたいで、味もそうだけど、
歯ざわりまで同じで、なんで?なんで?なんで?って感じだけど、おいしー。
厚揚げと豆腐。こーれは本物よねぇいくらなんでも、ほーっほーっ、おいしー。
ヤツガシラ(?)みたいな芋(これも本物)が、ぽくぽくして甘くて、おいしー。
葉っぱモノも、はふっはふっはふっ、おいしー。 あー、生き返るね。
しゃくっとした歯ざわりの緑のコレ、何?瓜とかそれ系?凄くおいしー。
こーれは、ブロッコリーの茎?? うーん、おいしー。
スープをゾゾッ。やーん、おいしー。
中身も良いんだけれど、このパイタン・スープが、なんじゃらほいと言う感じ。
普通、丸鶏とか豚骨とか使ってダシをとるんでしょ、白湯スープって。
このスープは、確かにパワフルな味ではないんだけど、でも、バランス良い味。
最初のうちは、やや薄めかなと思うけど、煮込めば煮込むほど、おいしくなる。
塩味なんだけど、なんだかそれだけじゃ言い尽くせない深さがあるのよっ。
ココナッツ・ミルクを使ってるということだけど、あとは何と何でどうなってるのか
見当もつかない・・・ と思っていたら、意外なものを発見しました。
『梅干し』です!!!!!
程よい酸味と、良く“なれた”丸みのある塩味が、スープの味の深さの秘密
だったのよっ。 いやー、参りました。梅干しのうまみを再認識させられました。

というわけで、スープも具も、鍋底までさらって、食べました。
お腹は、ぱんっぱんにいっぱいですが、不思議とサッパリしていて、
身体の中にわだかまっているストレスなどが排出されてキレイになるような
気がしました。 
“素食”って、不思議です。

ここんちでは、スチームボートはふたり以上からオーダーできるようです。
・・・次のページに続く 





    前のページにもどる    
    次のページにつづく    
    ローカル・フード篇のTOPにもどる    



 
シンガポール・どきどきがいっぱい!!
猫熊堂的 新加坡 興味津々
 
   
猫熊堂的シンガポール体験記  
猫熊堂 nekokumado
   
 
シンガポールでチャレンジする
< ローカル・フード篇>
 

猫熊堂的世界  無断転載はかたくお断りいたします。 リンクの際には事前にご連絡をお願いいたします。
inserted by FC2 system