『猫熊堂的新加坡興味津々』にようこそ。 初めての方は、まず トップページ からご覧ください。
また、当ページはシンガポール滞在記の1コーナーです。(通信販売や個人輸入代行ではありません。)
よろしくご承知おきくださいますよう、お願いいたします。
 
漢方薬を中心とした、シンガポールの市販薬。買って、使って、どうだったか。猫熊堂的レポート。
09/AUG/2001 UP



  酸棗仁湯片
(Tabellae Suanzaoren-tang)
 



眠れない時の漢方薬といえば、先ずコレだろう。定番中の定番。 



フォト<酸棗仁湯片>


《酸棗仁湯片 (TABELLAE SUANZAOREN TANG)》

3世紀の初め頃に著わされたとされる『金匱要略』の中に、このクスリの処方の原型がみえる。
・ 「酸棗仁」は、神経強壮剤で、神経の衰弱を治し、不眠や心悸亢進などに良く効く。
・ 「センキュウ」は、強壮・補血・鎮静剤で、神経性の頭痛などに効果があり、
  貧血、冷え性、月経不順などの婦人病にも効く。
・ 「茯苓」は、利尿・鎮静・強心剤で、神経性の心悸亢進や、めまい、筋肉の痙攣などに良い。
・ 「知母」は、消炎・解熱・止渇・利尿に。
・ 「甘草」は、緩和剤として各種の薬が体に穏やかに作用するようにするとともに、
  特有の甘さで矯味、又、消炎・鎮痛・解熱の作用も持つ。
そして、これらを綜合すると、神経衰弱と不眠にとても効果がある、というのだ。

というわけで、さっそく試してみた。寝る前に2錠。
だが、効き目は、あったのかなかったのか全然わからなかったのだ。(泣)

あとから知ったのだが、「酸棗仁湯」は効き目が非常にマイルドで、
1日2〜3回服用し、しばらくの期間つづけないと効果があがらないのだとか。
(睡眠薬や睡眠導入剤ではないので、日中にのんでも、眠くならないのだそうだ。
ストレスなどからくる神経の緊張を徐々にほぐしていくことで、安眠できるようにするらしい。)

ごめんよぅ。私は服用の仕方を間違えていたのだ。
正しくのんでみないと、効き目のほどはわかりません。 クスリは正しくのみましょう。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


私が買った写真のものは、「廣州衆勝薬廠」製造。
買ったお店は、チャイナタウン・ポイントの裏のホンリム・コンプレックス1階の
『宏昌参茸行』という漢方薬と乾物のお店。 (もちろん他でも売ってる。)
1瓶48錠入りで、S$1.8(約¥125)。1回2錠で1日3回とすると、1日分は約¥16。
しばらくの間のみ続けるにはありがたいお値段かも。

『酸棗仁湯』は、ポピュラーな薬なので、他にも作っているメーカーがあるだろうと思う。
探してみるのも楽しそうだ。(私は)


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


<成分&類似薬との比較>

<参考>
酸棗仁湯片 (Tabelle Suanzaoren Tang)
Semen Ziziphi Spinosae 酸棗仁 78.5 
Poria 茯苓  6.15
Rhizoma Anemarrhenae 知母  6.15
Conioselinum センキュウ  6.15
Radix Glycyrrhizae 甘草  3.05
中國睡仙(Chinese Sleeping Elixir)
Semen Ziziphi Spinosae 酸棗仁 20
Poria 茯苓 18
Polygonum Multiflorum Thund 何首烏 17
Fructus Schisandrae 五味子 15
Rhizoma Anemarrhenae 知母 13
Radix Polygalae 遠志 12
Radix Glycyrrhizae 甘草  5




    前のページにもどる
BACK
   
    次のページにつづく
NEXT
   
    <薬を買う>のTOPにもどる
< Medicine> TOP
   

en

シンガポール・どきどきがいっぱい!!
猫熊堂的 新加坡 興味津々
猫熊堂 猫熊堂 nekokumado
シンガポールで薬を買う

猫熊堂的世界
無断転載はかたくお断りいたします。 リンクの際には事前にご連絡をお願いいたします。
inserted by FC2 system